実際に働いている人に聞いた介護で働く人達の志望動機ベスト5
介護職という響きに「難しそう」「大変そう」と感じてしまう人もいるようですが、実際にはどうなのでしょうか。
介護職に従事している人に、現在の仕事を選んだ理由を聞いた調査があります。その結果をみると、介護従事者はどんなところに魅力を感じたのかがよく分かります。
実際に働く先輩たちの本音が表れた、介護職のリアルな志望動機を5位から順にご紹介いたします。
(※出典:「介護労働の現状について(介護労働者20,334人の意識調査結果より)」(平成27年8月7日)公益財団法人 介護労働安定センター)
『5位:お年寄りが好きだから』 25.6%
とっても素直な理由ですね。実は小さい頃、おじいちゃん子、おばあちゃん子、生活の中にお年寄りと関わることが多かったという人もいらっしゃいますよね。人生の大先輩であるお年寄りからは、いろいろと学ぶことも多そうです。やさしいところ、おだやかなところ、孫のように可愛がってもらえるところ…人により魅力を感じるところは違っても、好きな人に喜んでもらえたら幸せです。
『4位:人や社会の役に立ちたいから』 32.0%
介護の仕事の魅力といえば、まさにこれですよね。介護は、利用者の方や家族の方から直接「ありがとう」と言ってもらえることが多い仕事。世の中にはさまざまな種類の仕事がありますが、介護ほど人と接し人から感謝される仕事は多くないのではないでしょうか。
『3位:今後もニーズが高まる仕事だから』35.3%
介護ビジネスの将来性を見通す最もな理由ですね。
日本では、世界でも類を見ないスピードで少子高齢化が進んでいます。
2000年には3.6兆円だった介護保険の総費用は、2025年にはなんと6倍弱の21兆円にまでふくらむ試算です(厚生労働省「介護保険の総費用」より)
今後、仕事がどんどんなくなる。と言われている日本ですが介護職は当面安心と言っても過言ではなさそうですね。
2025年は東京オリンピックのわずか5年後。今こうしているあいだにも、待ったなしで少子高齢化が進んでおり、介護のニーズは高まり続けているのです。
『2位:資格・技能が活かせるから』36.2%
実は介護業界で働く人たちは、8割以上の人は前職があり(8割以上の方が転職者)、その前職も介護職である人がとても多いのです(公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働の現状について」(平成27年8月7日)より)。
よく介護職は離職率が高いと言われていますが、介護業界から離職しているわけではなく、別の介護事業所へ転職する人が多いのです。
手にした資格やスキルを武器に、待遇の良い所やもっと自分らしい働き方や夢を叶えられる職場を求める方もたくさんいらっしゃいます。
『1位:働きがいのある仕事だと思ったから』52.6%
何のために働いているのだろうという疑問を持ったことは社会人なら誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
働きがいがないと、1日の大半をしめる仕事としては苦痛になってしまいますよね。
介護なら、目の前の利用者の方のためにがんばることで、笑顔が直接見られたり、ありがとうを聞くことができ、とてもやりがいの感じられる仕事です。誰かの役に立ち、感謝される…。とてもシンプルです。この仕事に魅力を感じるのはそういった理由なのかもしれませんね。
いかがでしたか?
介護をこころざす理由は人ぞれぞれです。なかには「他によい仕事がないため(10位・10.1%)」なんていう志望動機もありました。
働く理由やきっかけは何であっても、介護の魅力にハマってイキイキと働いている人はたくさんいらっしゃいます。いま介護のお仕事をされている方、介護のお仕事を始めてみようかなと思っている方、当てはまる結果はありましたでしょうか?いちばん大切なことは「働きたい」「人の役に立ちたい」という気持ちなのかもしれませんね。